2008年2月25日月曜日

フォトジェニックな街

新しいデジタルカメラを買ったので、早速ここはやはり、ということで原宿に行った。
駅で降りて表参道を下る。でも耐え切れず小さな道で折れ曲がる。そこはフォトジェニックなものの宝庫なのだ。このあたりは原宿駅と表参道と竹下通りに囲まれた地域だから、ほとんどは物販店や飲食店や、あるいは美容院だったり、クリエイティブ系の会社の事務所だったりして、普通の住宅はほとんどない。
そして、それぞれが個性を競い合うかのように、外に向かう面をクリエイティブな表現満載にする。いかに自分のところがクリエイティブで才能豊かであるかを見せつけあっているかのよう。でも、そこにはいやらしさはない。だから次から次へ被写体にしたいと思うのだろう。地元の駅では撮りたいものがほとんどないのに、ここではシャッターを押したいものがいくらでもある。
色がいい、そして競い合っているのがいい。そして違う個性を競い合っているのがいい。そのエネルギーがそれらに映し出されている。
ポスターやお店の看板やショーウィンドーに飾られたものを撮影するのが好きだ。この街は街を歩いている人はこの街から何かを吸収しようとしている人だ。この街から何かを得よう、勉強しようと思っている人だ。だから、この街では街を歩く人は被写体としては弱い。この街を舞台に何かをしようとしているお店の主人や、事務所に働く人の方が魅力があるはずなのだ。
この街は新しいものを生み出す力において、NYよりもすさまじいエネルギーを持っているのかもしれないと、NYに行った時に感じた。
それにひきかえ、資本の力でねじ伏さないと占拠できない、明治通りや表参道の方が魅力がない。地下鉄が通って、チェーンの居酒屋ができ、カラオケができ・・・、つまんない街になるなよ。

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