2008年2月20日水曜日

素敵な観覧車を舞台にした怖い話

柴田よしき著、祥伝社文庫の「観覧車」を読んでいる途中です。テレビのドラマの原作になりそうな通俗的な訳ありの若い女性探偵を主人公にしたミステリー連作。その冒頭の作品が「観覧車」である。観覧車に毎日乗って、双眼鏡で愛した人が山桜が咲き乱れる山中で首吊りしているのを60日に渡って狂女のように見続ける、さながら60日間の通夜のように見続ける。素敵な場所であるはずの観覧車をこんなにも怖い話の舞台に使ったのは作者の罪か?まあ、僕は観覧車が怖いので、いいんですけど。

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