2010年1月31日日曜日

重層的に重なり合う教養

NHKのブックレビューで「フランケンシュタイン・コンプレックス」が紹介された際に評者から出てきた言葉。教養とはクイズのような細切れの知識でもなく、あるジャンルの体系的な知識だけでもなく、ジャンルを超えた重なり合うところから生まれることを指摘した示唆に富む言葉だと思う。

やさしい庭、やさしい花

NHKの素敵にガーデニングライフで紹介された士別市の尾矢夫妻の庭。
北海道らしく、白樺が10数本中心に植わり、北海道の森に自生している野草や風に揺れるやさしい花、宿根草を中心に集めた素敵な庭。
「主張しないやさしい花、風に揺れる花」をテーマにしているところがやさしく、また、なんとも味わい深い。
家があって、庭があって、家庭があって、人が集まる。地域の人たちにも公開されていて、ちょっとしたコンサートも開かれる。
小道にハーブが植えられていて、踏まれるところにも生えているのだけれど、踏まれるとハーブのいい香りがする・・・そんな設計も素晴らしい。ホップのアーチも北海道らしい。
テレビの「風のガーデン」でみたような素敵なお庭。冬が長いだけに、花がかけがえなく、大切に育てている気持ちが伝わってくる。

2010年1月30日土曜日

今年はまだ大丈夫





昨年は1/18が最後のサイクリング日だったと思うが、今年はまだ平気。
藤沢経由江ノ島まで、今日は散発の往復も入れて41.24K。かなり暖かく、手足がかじかむことなく快調なサイクリング。2週間ぶりだったが問題なし。花粉の影響もなし。江の島の「舟善」でつみれ汁とあじのたたき定食をお昼にいただく。つみれは味の異なるものが3つ入ったたっぷりのお汁。ノリとかなり黒かったのはイワシだけか?つみれも3種類と凝っている。あじのたたきは大ぶりで新鮮で、ショウガ醤油でいただき絶品。このお店は目的地の一つになりそうだが、満腹になるので、そのあと遠くへは走れない。

今週の外食

(月)昼:秋田料理の店、金曜日夜に続いて。サバとなすの煮つけ他、なすは絶品。夜:「下北沢どんぶり」でにんにくしょうゆ丼、(水)昼:「ヤンバン家」でプルコギ、キムチとカクテキはご飯とともに食べ放題。プルコギもボリューム満点。(木)夜:麻布十番の「たけ山」、珍しいニシンの煮もの、早どれの筍、おさしみなど・・・、お酒も豊富。4時間以上いて一人5000円。コストパフォーマンス抜群。

2010年1月26日火曜日

遠野あすかさん

1/25の朝日夕刊の写真を見てファンになる。
篤姫の舞台版で皇女和宮役をする元宝塚の31歳。
オフィシャルサイトの写真ではいろいろな表情を見せるが、朝日の写真がいい。少し日テレの西尾さんにも似ているか?
まだまだこれからの人。期待したい。

2010年1月25日月曜日

「うつで困った時に開く本」香山リカ

・SSRI:セロトニンに対して選択的に作用し、セロトニン濃度を上げ、気持ちを明るくさせる。ほとんど副作用はない
・原因不明の身体症状はまずうつを疑う
・新型うつ:職場では症状が出ても、職場を離れると元気に振舞える。新型は腫れものようには扱わない
・2週間以上特定の症状が続けばうつと診断される
・うつ病になればすとれる要因を取り除いても、それだけでは回復はしない
・職場復帰後は孤立させず、コミュニケーションが取りやすいようにする
・認知のゆがみ、“そこそこ”を認められるようにする
・気圧が気分に影響する
・20代のメンタルヘルス不全での休職者が激増している。また、子供のうつも増えている。
・新しいストレス。昔とは変質。見えないもの。

「マサコ」が消えた


「マサコ」が消えて僕が下北沢へ行く理由がなくなった。
久しぶりの下北沢は少しずつ悪い方向へ進んでいるように見えた。「マサコ」はなくなり(昨年の9月25日をもって閉店ということらしい)、もはや跡形もなく、南口ビルなる醜悪な無味乾燥なビルに生まれ変わろうとしている。皮肉にも向かいのラブホは生き残って。しかし、まあ、あんなに駅に近くて廃屋に近付いていた店が生き残っていたのが奇跡ではあったのだが。
その他にも、南口はいくつかビルが新しくなろうとしたり、更地になっていたりする。少しずつ壊れていくという印象。
あと気付いた変化は食べ物屋が少しずつ下北沢らしい個性的な店が消え、今風若者向けの店=肉食,大盛り、熱血系、安価な店が増えてきていること。世界を回ってきた若者が各国の味を覚えて帰ってきて、下北沢で再現した店をオープンさせているという味わいは少しずつ消えてきているようだ。家賃が上がっているのだろうか?
この日食べたのは「下北沢どんぶり」のしょうゆにんにく丼、600円。米は多すぎて、またうまいとはとてもいえず残す。

2010年1月24日日曜日

Isn't She Lovely

3月の発表会の曲がスティービー・ワンダーの”Isn't She Lovely”に決まる。ソロ演奏です。ごまかしはききません。曲はやさしいようで、ソロの部分にそこそこ課題があり、全体的にはサンボ-ンのようにカッコよく演奏するというもうひとつ別の目標を先生から提示され、あと6週間ほどの、それほど長くない練習期間を頑張ることになる。花粉症の影響がなければいいのだが、花粉症が出る前に、なるべく早くそこそこ演奏できるレベルにまでなっておかないと・・・。高音部など3か所ほど課題があるので、まずはここを集中的に。だいたい演奏できるようになったら、あとはかっこよく演奏するということに集中する・・・という感じで練習するという流れで。難度の高い曲ではないので、完成度を目指す必要がある。

今週の外食

(月)昼:渋谷の「神座」で小チャーシューメン+煮玉子、ちょっとスープが美味しくなったように感じた、豚が増え、甘味が出た?まさか砂糖?最近は小チャーシューで十分。(水)昼:赤坂見附の「くに」でステーキランチ、990円ながら肉質は悪くない。混んでるはず。(金)夜:新年会、秋田料理、うまい日本酒の飲みすぎで、料理ははたはたと、白身のお刺身と、きりたんぽなべ(せりの根の部分がうまかった)、いぶりがっこぐらいしか覚えていない。

2010年1月22日金曜日

近頃の若者はなぜダメなのか②

”ムラ”の煩わしさからの逃走方法を考える
①ネットワークからプラグを抜く(遮断)
*携帯メールはやめたことにする*メールは出来ないフリをする
②孤立キャラ、気まぐれキャラに徹する
③地縁脱出:国外一時逃亡、地域移動して一旦整理する、携帯も変える
④逆にムラを利用する(村長に、自治会長になり仕切る)、ムラで稼ぐ、搾取する

2010年1月20日水曜日

近頃の若者はなぜダメなのか

<チェックしたところ>
・渋谷に行くと誰かに会って面倒だから行きたくない
・聴き手の表情を過剰にうかがいながら話をする
・突然といっていいほど過剰な気遣い、空気を読むことが重要になってきている
・若者のコミュニケーション能力はかなり高くなっている(金田一秀穂)*特に、面接などに代表される反射神経が必要なコミュニケーション能力?
・メールの文章を友達と「推敲」する
・キャラ変え、演じる、フリ
・空気を読む=新ムラ社会(ムラができてKYにならざるをえない)→村八分にならないための掟
・拘束力のあるムラ社会
・知り合い増えすぎ現象
・メールのやり取りにぐったり
・過去の知り合いと関係が切れない
・ネットワークが広い若者の交際費の割合は大きい
・「若者の人間関係の希薄化」という認識の仕方は軽薄
・好みがバラバラで共通話題が少ない→時事ネタはうってつけ(=おっさんと同じ)
・東京ローカルの若者の方が行動範囲や視野が狭くなっている
・大人が生き生きとしていない
・海外をかっこいいと思う人がかっこ悪い
・コピペ汚染
・ケイタイネイティブ
・生活のレベルを上げないようにしている
・この本は世代論ではなく時代論のつもり
・「村」っていいイメージがある

自分ごとだと人は動く

・スルーする:意識的にやり過ごす
・ネットワークで結ばれていても帰属する感覚は薄くなった
・タグでつながる人間関係
・自分ごと=実感=エモーショナルな価値=心を動かす
過不足ないが、「熱」のようなものが足りないか?

2010年1月19日火曜日

東京メトロのポスター


今回もいい感じです?@有楽町の地下通路?

渋谷ブックファーストへお昼の見回り

久しぶりにお昼に見回りに行くと、読みたい本がごろごろ。
・「世界を知る力」寺島実郎
・「定食学入門」今柊二
・「ローカルカラー/観察記録」カポーティ
・「ユングのサウンドトラック」菊池成孔
・「お好みの本、入荷しました」桜庭一樹
寺島さんだし、買わないと・・・。定食学・・・、「かながわ・・・」の続きだし。今週は菊池さんの講義があるし・・・。桜庭一樹はこれの前は面白かったしなあ。・・・・、ああ、きりがない!
結局、「近頃の若者はなぜダメなのか」原田曜平を買う。
更に立ち寄ったタワーレコードでも欲しいものがごろごろあってこちらも困る。初志貫徹で、Dave Kozの"The Dance"を買う。暖かくていい見回りだ。夜回りより昼回りの方がいいね。
お昼は「神座」。

2010年1月17日日曜日

食堂かたつむり

インド人の同居人に部屋に置いていた家財道具から冷蔵庫の中身から押入れ預金まで、ぬか床の入った壺いがい洗いざらい持ち逃げされて・・・からはじまる冒頭はなかなかの出来で、そのあとを期待させたが、故郷に戻って食堂をはじめるところの、母親に借りたにせよ、お金を持ち逃げされたにしてはぜいたくな道具の揃え方とか、一日ひと組のいかにもの献立など、少しありふれた筋立てで残念。

なんとなくクリスタル

菊池成孔さんの講演のための課題テキスト。
「なんクリ」30周年とのこと。
・「白金台」「代官山」に注釈が必要だった時代
・”今のふつう””延長線上に今の生活がある”
・「なんとなく」:気分が行動のメジャーに、”気分”が大切
・ブランドをまとう生活

2010年1月16日土曜日

寒い、疲れる



大船の「観音食堂」にまず立ち寄る。昼は初めて。ここのところ「かながわ定食紀行」など読んでいたので、ぜひ寄ってみたかった。食堂といっても昼も夜と同じメニューで、店内は昼間も居酒屋といった様子で、休日ということもあり、昼から日本酒を頼んでいる人もいる人もいるし、ビールを飲んでいる人は多数。お客さんは本当に老若男女で、外人のおばあさんも子供もいるし(この子供はおばあさんに連れられて来ていてなんとどじょう汁を飲んでいた。600円もする。ぜいたくな子供だ)、一人もいれば団体さんも家族もいるといった塩梅。昼過ぎごろに行ったが大繁盛。たくさんあるメニューの中からまだほとんど走っていないこともありぐっと我慢してフライ定食をいただく。手頃な大きさのアジのフライ2枚+ポテサラ、あさりの味噌汁、まぐろの佃煮、おしんこで750円。あさりのお味噌汁とポテサラの分だけお得感がある。
先日のミントンハウスにしろ、白楽の六角橋商店街にしろ、古くから細々と続けていたお店が、不景気で居心地やサービスがいいところは再評価される時代だ。お客さんも元気だ。探せば結構ある。
大船→手広→藤沢→江ノ島駅の商店街を抜けて片瀬漁港→134号を鎌倉~逗子泪橋へ、あとは山を越えて六浦から帰る。44.83K。
靴は結構寒さ対策をしていったはずだが、それでも日中6度までしか上がらなかったこともあり、相当凍える。

下り坂社会を生きる

はじめて知った名前だが、小幡績氏はなかなか歯切れのいい、ある意味では胡散臭いが、世界を把握している自信に満ちている人物に感じた。
・日本の輸出依存はオイルショックから始まる
・地域や地方に定住する流れ
・オイルショックで終わった日本の成長
・安定した持続的な生活の維持
・日本人はアウトロー好き
・みんなお金を使わないことに慣れてきた
・内需拡大は無理
・日本人ほど優秀な消費者はいない
・目利きの国
・頑張らなくても落ちこぼれない
・ストックを活用したお金をかけない生き方
・江戸時代のいい加減さが本当の日本人の姿

今週の外食

(水)昼:寒い昼、会社の近くでカキフライ、大型のカキフライ5個は結構ヘビー。しかし大ぶりのカキはジューシーでおいしい。タルタルソースやレモンはもっとほしい。ソースはソース好きをもってしても今いちか?(木)夜:「ミントンハウス」のおでん。5品で500円はまあまあ。

2010年1月15日金曜日

今年初のミントンハウス

帰りに「ミントンハウス」に立ち寄りビールとおでん(ボリュームもしっかりあっておいしい)、締めにお店のお勧めのニッカのフロムザバレルをロックで。今日は夕食はこれだけだが充分。まだ本調子でない?
しかし、「ミントンハウス」が混んでる、女性が二人もいる、外人の若い女の子がいる、あり得ない光景である。「下り坂社会を生きる」という本を読んでいるが、そういう時代での居心地のいい場所として見直されつつあるのか?ことしはお店の35周年とのことで、4月にはイベントもあるらしい。お客がいなくて、外のベンチでマスターがのんびりしているという光景も何度も見てきただけに、すごいものだ。
1時間少しいて、2000円にいかない。なかなかいい時間である。

「使ってもらえる広告」須田和博

・広告表現で何とかしようとするやり方には限界が来ている
・広告業界では伝統的に「広告のメッセージは表現によって伝わるものだ」と考えられている
・「面白くなければ広告じゃない」と、なおも多くの広告業界の人たちが暗黙のうちに思っている
・サイバー部門のインテグレート化、フイルム部門をはじめとした他部門のサイバー化
・「ひとくくりの人たち」に対して、ざっくりとアプローチして共感を得るのは相当難しくなっている
・「お茶の間タグ」という一集合に受け入れられる「ひとつの表現」を作り続けることではこと足りなくなった(うまくいっている例があるが、それはもはや傍流でしかないことを認識すべき)
・表現は結局、それを楽しみたい人にしか届かない
・極上の表現を生み出すことにしのぎを削ってきたクリエイターは、この先・・・・意識改革を迫られる
・広告制作の五大ハードル:「新しいか」「見たことないか」「わかるか」「企業や商品のシズルがあるか」
「荷(商品)が動くか」
・興味の対象で人をセグメントする

2010年1月12日火曜日

珈琲文明

雨にもかかわらず会社の帰りに白楽で途中下車して今年初めて珈琲文明に行く。
サイポンで拵えたたっぷり2杯のコーヒーをいただき、今日はカレーパンもいただく。
コーヒーは今日は文明ブレンド。お店で一番重厚な味というだけに濃厚でコーヒーの粋といった趣の味。
会社帰りいい宿り木だ。今日はメンタルヘルスマネジメントの勉強に集中する。
今日も豆を買って帰る。300CCに対して、23gというレシピらしい。

2010年1月11日月曜日

ビシェウ・デ・スス鉄道

国土の4割を森林が占めるルーマニアに数少ない残された現在は観光路線になっている森林鉄道。もみの木を切り出すために作られた鉄道も現在は夏場だけの片道3時間半の運行の観光路線。木材(もちろんもみの木)の間伐材などをたいて走るSLが主役。木の文化の国のSLである。マダムレシ地方というエリアにあるらしい。ファイーナ駅というのが終点?
なかなか魅力的な鉄道。

菊池成孔①

クロノス時間、カイロス時間、イーオン時間
イーオン時間を発生させることが重要、菊池の音楽もそう
イーオン時間の発生はいやし
西洋人からの吹き替えよりアジア人からの吹き替えの方がズレているように思われるのはなぜか
モード系の黒人、カニエ・ウェスト
村上隆とルイヴィトンの意味
90年代はレア盤、これからは古典、まだまだ掘れる
過剰同期は不況を救う?:アフラックのCMなど
過剰同期は子供っぽい?ミッキーマウシング
ファッションショーにおけるモデルの歩きと音楽のズレとは
ズレているのが大人っぽい?
TGCは同期と非同期の共存
60才まで30才の気分で来て、60過ぎて俄かに60になる(病気にならなければならないかも)

2010年1月9日土曜日

今週の外食

なんと今週はなし。
水曜からの3日だけだったけど、風を体調が悪く、胃の調子も悪く、
お弁当or社食。
こんな週もあるよね。しかし、今年は4日から風邪・・・なので、まだ外食なし。

「秘密の花園」三浦しをん

母と家族の母の死への覚悟のあり様
家族が一人欠けても表面的には何もなかったかのように生活は続けられること。
”酒が飲めれば父はいくらでも夜をやり過ごすことができるのに”
冒頭の母の死がいい。

「博士の本棚」小川洋子

この人とは好きなものが似ている。
オースター、カーヴァー、村上春樹、柴田元幸、
「午後の最後の芝生」・・・

「翻訳者は妖精だ」
「文章の骨の髄を自分だけがつかんでいいる確信をもった」

2010年1月4日月曜日

初乗り

1/3八景島方面へ。24.06K。

猫を抱いて象と泳ぐ

1/1の0時を過ぎて読み終わった。
途中で読むのをやめていてやっと読み終わった。
結末で、こんなに小説で涙したのははじめてかもしれない。
ひとことでいえば、「チェスの詩」かもしれない。
静けさのある詩的宇宙。
村上春樹の小説と似た気配やにおいを感じる。
温かさや”足りる”ということを感じることの大切さを思う。
小説は創造力である。
2010年の一冊目は今年のベスト候補!
この小説にはたくさん不思議な仕掛けがある。
「大きくなりすぎて屋上から降りられなくなった象のインディラ」
「隣の壁の隙間に入り込んで出られなくなった女の子」
「垢にまみれた布巾を手放せない老女」
「上唇とした唇がひっついて生まれた主人公」
「慌てるな坊や」という男のセリフ
「テーブルチェス盤の下に潜り込んでチェスを指す少年」
「太りすぎてバスの運転席に座れなくなったマスター」
「人形を操ってチェスを指す」
これらの奇妙な仕掛けが世界をつくっている。

今年のおせち


今年は2年ぶりに「美濃吉」の三段。
いつもながら堅実な出来栄えでおいしい。
そろそろ、三段は多すぎるかも。