2008年2月21日木曜日

身の回りの環境をすべて変えたくなる瞬間

柴田よしきの「観覧車」を読んでいて、”若い時って、身の回りの環境をすべて変えて見たくなる瞬間があると思う”というフレーズに目が留まった。
きっと高校生のときの自分もそうだったんだと思う、二部でもいいから東京の大学に行くことを考えていたり(特別な雰囲気のあった早稲田の二文とか青山の二文とか考えていたように思う)、信州大学にも憧れた。これは、信州好きからかもしれないが。そして、結局現役のときは京都の大学はひとつも受けることはなかった。まるで、京都から逃亡したいかのようだ。
そして、念願かなって大学の4年間を神戸で過ごした。神戸で過ごしたことで、はじめて親から離れて一人で暮らし、小学校からの友人から離れ、京都ではない街で暮らし、ジャズを知り・・・・、やはり重要な期間だったのだろうと思う。
最後の1000円で京都に帰れるという土俵際にいないお気楽さもあった。鹿児島から来ている同級生がホームシック的な心の病になるというようなこととは無縁だった。本当には身の回りの環境をすべて変えたということにはならないだろう。保険を掛けているようなものだ。
それでも、あの時思いきって環境を変えたことは悪くない選択だったと思う。実は今いる環境をすべて変えてしまえるなんて贅沢は、人生長いといってもそんなにチャンスはないのだ。

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