2008年1月14日月曜日

戦争と罪責①反戦運動の基盤

米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」に紹介されていた、野田正彰著「戦争と罪責」を読みはじめているが、久しぶりに本当にずっしりと重い本。
いきなり、「戦後日本の反戦平和の運動は、基本的に被害者意識の上に組み立てられた」というすごいけれど、当たり前の記述に立ちすくむ。そうなのだ、広島・長崎の被爆体験に日本の戦後の反戦平和運動はその基盤を置いている。そうなのだ、侵略戦争は何一つ、反戦平和運動の基盤となっていない。仕方なかったでは済まされないはずなのに、広島・長崎の前にこうべをたれる存在があることを忘れたがっている。これでいいはずもない。

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