2008年1月7日月曜日

須賀敦子文庫版全集、やっと完結!

ここ数年の個人的な最大の発見であった須賀敦子さんの文庫版の全集の発行がやっと完結した。
途中から発刊が随分まばらになり、2006年から3年をまたいでの発行となった。ラストの第5巻はイタ
リアの詩が中心。須賀さんの匂いたつような、端正で、選び抜かれた言葉で紡がれた文体(詩でも”文体”という言葉でいいのか?)は、詩でも小説と同じだ。もしかしたら、その研ぎ澄まされた文体は、詩により似合っているかもしれない。じっくり味読すべき一冊。
今年は須賀さんの没後10年。何かしらイベントなどが催されるのだろうか。いずれにしても、本人が亡くなられていては、もう新しい文章をかいていただけないので、残念で仕方ない。数少ない著作と須賀さんが紹介している作家たちは私にとっては宝物である。かえすがえすも、もう亡くなられた存在であることが残念である。

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