2008年1月27日日曜日

有川浩「阪急電車」①

「阪急電車」などというタイトルの小説が売れるのだろうか?この作家の並々ならぬ自信が伺える。僕は「阪急電車」というタイトルでなかったら、この本を手にとることはなかっただろう。阪急電車ファンだから、そして場面が今津線だから、手にとってしまった。なかなか面白い。今まで読んだ小説にない感じ。何といえばいいのか、「ドラマ仕立て」「シーンが見える」「絵のないマンガ」「そう、マンガっぽい」・・・・、普通の生活の中にある些細なことをドラマ仕立てにして見せてくれている。ドラマを作るのが上手。現実にはそんなドラマなんてないんだけどね。かわいい女も、怖い女も書ける人。グーグルで検索すると、「ベタ甘」の恋愛小説を書く人とあるが、確かにそうで、読んでうらやましくも、気恥ずかしい。

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