2008年8月7日木曜日

深夜特急6

いよいよ最終巻。
イタリアの長靴型の国土の踵の部分に当たる街ブリンディジから、ローマ、フィレンツェ、モナコ、マルセイユ、マドリッド、リスボンを経て、イベリア半島の果ての岬サグレスへ。そのあとはパリ、ロンドン。
ヨーロッパは駆け足だ。街や人との付き合い方も当然先進国スタイルだ。アジアの旅を続けてきた沢木には物足りなかったのかもしれない。ヨーロッパは別の機会に来るべきだったのかもしれない。旅のスタイルが違う気がする。
・ローマの人は着こなし上手。女性は個性的で、特に色使いが垢抜けている。・・・こんな昔の話なのに、すでに”垢抜けている”ローマの女性。
・パリは寒いが寂しくなかった。パリが本当の都会だからだ。・・・これは判る気がする。
・黄金色のサグレスの海を眺め、”ここに来るために旅をしてきた”と感じ、”ここで旅を終えよう”と心に決める。・・・旅の終え方を求めてヨーロッパの最西端まで来たかのようだ。

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