2008年8月2日土曜日

深夜特急4

デリーからシルクロードへ。バスの旅だ。これは若くても真似はできません。
デリー→パキスタンのラホール(諦観のインドから来るとパキスタンは解放感に充ち、豊かで生き生きとした街らしい、ではインドの現在の繁栄は何が起こったのだろう?)→アフガニスタンのカブール→イランのテヘラン→4巻の終点イランのイスファンまでの旅。
心が荒む旅。貧しいもの同士の値引きゲームに熱中し、感謝より憎らしさが勝り、不感症や退廃、そして落ちていきそうな感触。長いトンネルのような旅。この貧しく、過酷なエリアの旅はどんな意味があるのか。何が得られるというのか?つらいから誰かにぶつける。そこまでして続ける旅なのか?戻れば真っ当な生活。それよりはいいのか?
誰もが旅では寂しい。そして、あるとき動くのさえ億劫になる。
行ったからといって本当の意味でその国のことがわかるのか?誰に会って何を見たというのか?
行かないよりは行く方がいいが、行ったからといってオールマイティではないし、行ったからこそその国に対して謙虚であるべきではないか。

0 件のコメント: