2008年5月27日火曜日

「チェッカーズ」

バンドのチェッカーズではなく、これは中華街にあったバーの話。
中華街の表通りではなく、少し脇にそれたところにある。古い佇まい、看板が歴史を物語る。
外からではバーボン一杯いくらなのか、わからないから今時とても入りにくい店。
入りにくさ、いかがわしさを好奇心が勝って思い木のドアを開ける。
予想通り・・・、客がいない。
ばあさんがチャージは○○だよ、それでいいかい、とまずこちらの懐が特段暖かそうでないことを読んだのか聞いてくれる。
店内は古い時代の横浜の写真などがあったように思う。ばあさんと話していると、昔は外国航路の船員さんがたくさん来てね・・・という話になる。そして、ヘーシンクの話だ。いかに店に来たヘーシンクが大きかったか・ヘーシンクが店に来たことは、ばあさんの一生の宝物なんだろう。
のそっとじいさんが顔を覗かせる。ばあさんの話だと調子がよくないらしい。
結局客は私ひとり。
こんな店はもう東京じゃやっていけない。1960年代のまま時間が止まっている店。ネットで調べてみると、店がなくなっているようだ。確かめに行かなくては。

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