2008年5月24日土曜日

三浦しをん「月魚」

古本屋の話だ。不思議な雰囲気のある話だ。「苔とあるく」は倉敷の若い古本屋さんの店主が書いた本だった。古本屋という存在が気になる時代なのだろうか?懐かしいということだけではなく、新刊よりも自分のお店の世界をつくれる古本屋という存在が意味を持ってきているのかもしれない。
蔵書を見て、未亡人に手元に残すべき本を伝えるところは見事だった。蔵書から意味を考える、その人となりは蔵書でずいぶんわかると思うが、観察の眼力の時代だ。

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