2008年7月19日土曜日

「キースジャレット 人と音楽」③

キースジャレットの本でリルケの話が出てきたのにはびっくり。
リルケはジャレットのお気に入りの詩人としてこの本の中では紹介されている。
そして、この本の著者はジャレットはリルケに似ていると書いている。
リルケの話が出てくる一箇所目は、アルバム「チェンジズ」のジャケットにでリルケの詩が引用されていること。
”もし僕が飛べなくても、誰かが飛ぶだろう・・・”
また、リルケの友人への手紙の中の言葉、
”何かをはじめるときは、いつのあの最初の純真さを取り戻さねばならない・・・・・。いつもはじめたばかりでありたい。初心者でありたい・・・。”
は、次のジャレットの言葉に繰り返されている。
”理想的には、僕は永遠の初心者でいたい”
自分のお気に入りの二人にこういう関係があるというのは、自分の感受性の方向性に何か意味づけがされるようでうれしい。須賀敦子さんの本の中で池澤夏樹や村上春樹の名前が出てきた時のように。

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