2008年6月28日土曜日

「ポスト消費社会のゆくえ」

これはタイトルに偽りありですね。全体的には上野千鶴子が西武の失敗を「堤清二」に問いただし続けているという内容ですね。しかし、しかし、広告の歴史を西武中心にたどった部分は大変懐かしかった。
西武といえば西武美術館だ。ずいぶん通ったものだ。75年~99年。美術館に行って、本を眺めて・・・しかし、どこでお茶を飲んだのか、食事したのか池袋の街には全く記憶がない。買物の記憶もない。
「不思議、大好き」(81年)、「おいしい生活」(82年)、おそらくこの頃まではコピーライターになりたいなんてことを考えていたのだろうと思う。あるいはならなくてしまった!と。
この時代、84年「さよなら大衆」、85年雇均法、同「新・階層消費の時代」(小沢雅子)。
最後の方で、辻井喬は「日本の大衆全体がこの2,3年でまた貧しくなった」と発言している。広告に関連させると、上の方は広告に左右されず、下の方は広告に喚起されても踊れずということだろうか。
すごい二人の対談。西武の話にとどまらず、もっとポスト消費社会に言及して欲しかった。

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