2008年3月21日金曜日

矢口敦子「償い」

”人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?”という帯に惹かれて手に取り、36歳のホームレスの元医者が主人公ということで読むことにした。450Pを2泊3日で読了。”殺してもいいと判断する相手を少年は殺したのか?””死にたがっている人、死ぬべき人を少年は殺してきたのではないか?”今の時代、殺人の快楽の正当化としてこういう考え方も存在するように思う。派手さはないが堅実なミステリー。

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