2008年12月31日水曜日

甲子園への遺言

この本はプロで30年にわたり打撃コーチを務め、最後は高校教師になった高畠導宏の生涯の話である。NHKのテレビドラマの最終回?だけを見て本を購入した。
まずはこんなすごい打撃コーチがいたのだ、という感想であり、その人が50代も半ばから高校教師になり、甲子園を目指そうとしてことへの驚きである。年令が行ってから学校の先生をやってみたいという気持ちになること自体は多くの人にあるかもしれないが、それを5年も掛けて資格を取り、教育実習を経て実際に現職を捨てて教師になり、さらに生徒や周囲の心を掴むまでになるとなると、聞いたこともない話である。それも「伝説の打撃コーチ」を捨ててまでも、である。
記憶に残った部分を書き記す。
・最後はハートの強さで決まる
・指導者は長所を伸ばすのが役目、欠点だけを直そうとしない
・観察の重要性:クセを見抜く・・・観察力とは天性のものか?普通の人間には少なくとも観察のポイントは教えられないと、「観察力」は獲得できない
・それぞれの選手にあった指導法
・コーチにとって重要なことは、選手の内面と技術をいかに尊重するか
・伸びる人の必須の共通点:1)素直、2)好奇心、3)忍耐力・あきらめないこと、4)準備を怠らない、5)几帳面、6)気配り、7)夢を持ち、目標を高く設定できること

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