2008年11月29日土曜日

父、宮脇俊三への旅

長女灯子さんが書いた父の思い出である。うまい文章ではない。普通の言い回し、凝ったところのないちゃんとした文章。丁寧なお礼状のような、良くも悪くも。
これだけ乗るために家を空けている宮脇俊三という人は家ではどういう夫であり、父だったのかを知りたいために求めた本であるが、そういう意味では娘から見た父は全く普通の父である。妻の目からはどうだろうか?しかし、妻が娘を見捨てている風はない。そうであれば娘の文章にその不満は表れるはずである。幸せそうな家族、父親への娘の愛情が感じられる本である。
この本で知ったのは戒名は自分でつけてもいいということ。名前から1字、性格を示す文字を1字入れることがルール。宮脇俊三さんはそういうことで、「鉄道院俊妙居士」とのこと。

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