2008年11月9日日曜日

風の歌を聴け

久しぶりに読んでみた。
さりげない会話や状況描写そして空気感は、はじめから村上春樹は村上春樹であったことを感じさせる。
状況説明がないことで入り込みにくかったり、場面の切り替えが早かったり、翻訳小説調であったり、知らない洋楽の名前がたくさん出てくることでなじめなかったりもする。わかりにくいところとわかりやすいところをが同居しているとも言えるし、わかる人だけわかればいいという理解の仕方もあるだろう。また、わからないなりに何かを感じることはできるはずだ。わからないところに何故だ、と言うことでこだわるとつまらなくなる。おそらく、わかるとかわからないということをロジカルなベースでないところで納得するかどうかだろう。

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