2010年8月12日木曜日

京都7・23

Part1
13時、詩仙堂到着。お庭に出る。
濃い緑の葉の艶。葉脈の形状、水路を流れ進む水の音、砂の上を早がけで通り過ぎるいもりの動き、ししおどしの音、蝉の声、刈り込んだ低木のなんともいえずふんわりした造形。
いくつか意図したかのように配置された暖色系の花、雪の結晶のようなコケ、思いがけず涼やかな風、ひとたび木陰に入ると思いのほか涼しい風。
秋の紅葉を待つもみじの緑。紅葉を待たずして落ちた葉は恨めしそうだ。
お庭は思いのほか広く、そこで起こることは多彩だ。
他にお客さんがいない季節はずれこそ楽しめることがある。
縁側でしばらく過ごす。何かが自分の中からそぎ落とされていく感覚。
夏の詩仙堂もいい。
Part2
「天下一品」北白川総本店で高校生?大学生以来食す。
チャーシューメンこってり、ニンニク入り820円。生ビール。
昔来た時ははじめて食べるとんこつスープなるものに、みんなで構えて食べた。紅しょうがと刻みねぎをたっぷり乗せて食べることを勧められたが(とんこつは臭いということですね)、以外で平気だった気がする。
こってり、もよく、にんにくもOKで、ニラもたっぷりとって大満足。
更に銀閣寺道の交差点のところでなつかしの味の“ひやしあめ”を一杯(100円)。
Part3
さすがにこんな暑い日には哲学の道は人気がない。哲学できないものね。
法然院は中に入ると深山を思わせるたたずまい。この色味のなさはどうだろう。ここにはこの時期暖色系のものはないのだ。花は意識的に遠ざけられているのだろうか?拝観も4月、11月の限られた一週間のみ。
しかし、この静けさは何にも代えがたい。
Part4
法然院近く、哲学の道わきのカフェ・テラッツァでまたビール。今度は店に合わせてコロナビールをいただく。店内にはお客さんはいない。人気店のはずだがこの暑さでは哲学の道の人ではさびしい。アルバイトの女の子も暇そうにしてる。
Part5
@鴨川今出川通。しかし、京都は外人が多い。それも西洋人ばかり。河原の芝生で自由に寝そべっているのはジモティらしい自転車できている白人の男性。そう、こういう風に自由に鴨川を楽しんでいるのは外人だったりする。
低めの人口密度、川のせせらぎ、北山からの風、いいよね。
比叡山の頂が眺められ、大文字は正面にある中州のあるこの出町のあたりは鴨川のベストポイントの一つ。春には華やかなしだれ桜もこの時期はひっそりと、たくさんのでも濃い緑の葉をいやというほど生い茂らせているに留まる。
Part6
上七軒のビアガーデンは5時半がオープンで、私が着いたのが早すぎたので、北野天満宮へお参り。いつも冬の後半、梅の時期に来るので混んでいて気付かなかったのだが、オーナメントというか飾り物、そのデザインがなかなかゴージャスである。釣り灯篭は見事なゴールド。暖簾や軒下の梅と鶯などの彫刻は見事である。
Part7
さて、ビアガーデンである。
はじめのセットは1800円で、生ビール+枝豆、冷奴となかなか。予約しなかったので華やかな風情が楽しめるお庭の方には席が取れなかった。でも、ここは冷房が効いているのでラクではある。おまけに浴衣姿の舞妓さんが相手をしに来てくれる。なかなかの趣向である。金曜は地元の人でいっぱいとのこと。観光客ではないんだ。土日の方がすいているらしい。
おねえさん、二回目のお越し。サービスのいいこと。しかし、今日はもう4杯目のビール。
Part8
再びの鴨川。@今出川
夕暮れの鴨川を楽しむ人の中に仲間入り。これぐらいの感じであれば十分しのげる。
ああ、これが京都の自由人の生活だよね。BGMはZARD.。
鴨川の水の音とともに、刻々と夜を迎えていく場所でゆったりと時間を過ごす贅沢を久しぶりにゆっくりと楽しめた。
しかし、こういう風にして人生は本来過ごさねばならないのだろう。贅沢にも70年余りの人生を与えられた私がなすべきことは、このかけがえのない時間をできるだけ、せせこましくなく、だけれどもつつましくも贅沢に過ごすことなのだと思うのだ。
素敵な街に住めば、誰もがロマンチックになれる。
Part9
最終場面、出町柳「柳月堂」。
久しぶりだ。座席がなんとも贅沢な革張りのソファーになっている。こんなにまでしてもらって(という表現になってしまう)、いいのだろうか?と思う。
またまた僕にとっての今日での応接間がまた増えた。
このお店でコーヒーを出してくれる女性たちはコンサートホールの案内係のような佇まいがある。音大の学生さんのようにも思うが、みんな若い女の子で目立たない感じだけど、いつもきれいな女の子で、いつ来ても僕の好きなタイプの女の子なのだ。オーナーさんと好みが合うのだろうか?
Part10
市バスの女性運転手さん。かわいくて、りりしくていいよね。
河原町今出川→京都駅経由、九条車庫行き、205系統

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