2010年8月5日木曜日

建築家安藤忠雄

久しぶりに数時間で写真が多いとはいえ400ページほどの分厚い本を一気に読んだ。
まず、「何でも見てやろう」の小田実と同質のもの、を感じた。
ハングリー精神とか時代が違うとか言ってしまったらおしまい。いつの時代も「獲得する」とか「独自である」ために何をすべきかということは同じかもしれない。
自分が設計したものはアフターサービスを骨身を惜しまずするということがいい。
P121にこういう文章がある。
”商業建築に自分の思いを乗せていくためには、クライアントやディベロッパーとの緊張感を最後まで耐え抜くだけの根気と体力が必要だった”
芸術ではなくマーケティングの一手段である広告にも同じことが言える。表現はわからないからということで一任され、自由に作ることに甘えてきたから、安藤のような耐性は広告クリエイターには不足しているのかもしれない。
小田実、安藤忠雄、ともに大阪生まれ。小田の方が10歳ちょっと上の年齢だが。こういう人間は大阪か。

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