2009年1月5日月曜日

赤毛のアンに学ぶ幸せになる方法

本屋さんで平積みになっている茂木健一郎さんのこの本が、まさか著者が小さいときからの愛読書であって、その後も心の中で生き続けていた本であったなどということが冒頭に書かれていようとは夢にも思わなかった。そして、茂木さんがカミングアウトしたという書き方をしているが、この本のおかげで私もカミングアウトできそうである。
読みはじめて、思いがけず感動して、そして妙な恥ずかしさがあった。子供だとしても男の子が読む本ではないし、まして大人が読む本でも、感動する本としてもふさわしいとは思えなかった。そのことが、妙なことなのだが、感動していながらなかなか読み進めないという妙な事態を招いた。これがこの本を見つけて、一気に読了にこぎつけた。安心して・・・、である。
この本の魅力は私にとってのもう一冊のお気に入りの少女小説「家なき娘」にも通じるところがあるように思うが、共通点についての言及はまたの機会にしたい。
アンの素敵なところは、ひたむきでけなげで、まっすぐなところ。純真で眩しすぎるぐらいに。真摯な自分を貫くところ。現代社会はいろいろなことに惑わされすぎている。茂木さんは「赤毛のアン」の正しい読み方を教えてくれている。
気になった文書を以下に記す。
・「想像の余地」:情報過多で想像力が広がらない?
・現実的な豊かさは想像力を磨耗させる
・クリエイターという人種は子供時代の輝きや自由奔放な想像力を失うことなく、大人としても何とかバランスをとろうとしている
・時折自分がかって心動かされたものと、その意味に立ち返ってみることが重要

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