2009年1月13日火曜日

自己責任

この20年「自己責任」という言葉でずいぶんだまされてきたと思う。「自己責任」という言葉は本来美しい言葉だったはずが、欺瞞に満ちた言葉に変貌してしまった。
自分の財産は自分で守る、自己責任、そしてそのための投資信託、老後の年金も自己責任で、「自己責任」という言葉の背景の”わな”に無防備な日本人はだまされたのだ。
安全も「自己責任」の時代、だからセコムで。・・・どんどん「自己責任」の領域が拡大する。
これは、”自己責任で、国や企業の責任ではありませんよ”という無責任は表明を許してきただけじゃないか。結果、金融機関や警備会社が儲かることになる。
財産についていえば、「自己責任」は増分についてのものであるべきではなかったか?大幅な元本割れを吸収できる個人はほとんどいない。
きっと「自己責任」という言葉に日本人は弱いのだ。「責任を果たしてない」といわれることに極度な恐怖を覚える民族なのだ。「自己責任」を問われる領域なのかどうかすら吟味せずにね。
「自己責任」という言葉が出てきたら、まず疑って掛かる必要があるということを肝に銘じよう。

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