2009年1月4日日曜日

赤毛のアン

NHKの松本侑子さんの講座がきっかけで読むことになった。はまりながらも読み進められないところがあって、結局年を跨いでしまったが、その後読んだ茂木健一郎の「アンに学ぶ幸せになる方法」で、それが気恥ずかしさのようなものによることがわかった。
この本を読んでいて、この本は今の時代に求められているのではないかと思った。
アンの素晴らしいところは、“まっすぐでひたむきでそして感動する力がある”ことだと思うのだが、こういうところが若い世代に失われている、あるいはスポイルされているのではないだろうか?
バブル時代、お受験、子にサービスする親、利益一辺倒の企業、つじつま合わせの政治、低めの目線・・・・、社会全体が本当に大切なものを見失っているのが今の時代なのではないか。
死と向かい合うドラマがもてはやされている。これは死と向かい合ったときはじめて何が本当に大切なのかやっとみえてくるということではないか?しかし、視聴者は感動に涙して、感度できてよかったということのみを心に残して、肝心なメッセージが残っていない。
ドラッカーの言葉に成果をあげるために重要なこととして、「常に貢献を考える」「常に集中する」「目線を高くする」「真摯たること」を挙げている(「経営者の条件」)。アンの素晴らしいところもまさにこの4つであるのは示唆的である。

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