2008年10月9日木曜日

No43.竹内まりや「純愛ラプソディ」

94年5月リリース。この曲は山下達郎としては、まりやのベスト1らしい。
「Souvenir」のラストのオルゴールのような演奏もいいが、「インプレッションズ」で聴く「純愛ラプソディ」は心揺さぶられるものがある。これは何なのだろうか?何度でも聴ける。飽きない。
歌詞、楽曲・・・。
“人をこんなに好きになり、やさしさと強さを知ったわ・・・”というストレートな歌詞にグッと来る部分もあるが、全体的にはそんなに才気が感じられる歌詞ではない。竹内まりやの歌詞は普通な感じがよくて、ここで心揺さぶられているわけではない。
また、全体的にも竹内まりやはアーティストという言い方はふさわしくないように思う。 特別なアーティストという存在ではなくて、気負ったところのない、普通でいたいという感覚。
楽曲がすばらしいのは言うまでもないが、大きいのは編曲かと思う。個人的にはベース。ベースランニングの音が心地よく、低いベースラインが心を押す気がする。
編曲は初期のものは山下達郎の色が強い。シンプルな曲を大きくお化粧してポップスに仕立て上げている。それに比較すると最近の楽曲はまりやらしいシンプルな、まさに“デニム”な手触りの作品が目立つ。
こうやって落ち着いた感じの成熟した大人の竹内まりやだが、ユーチューブで若い頃の歌っている姿を見ると、本当に眩しい存在。

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