2009年8月3日月曜日

マーケティング脳vsマネジメント脳‏

人間には利き手があるのと同様「利き脳」があるとのこと。
そしてマネジメントの人間は「利き脳」が左脳、マーケティングの人間は右脳、本当かと思わせるわかりやすい考え方だが、膝ポンではある。両脳利きはほとんどいないらしい。
マーケティング脳で構築した提案がマネジメント層に受け入れられないのはこういうところに原因があったのかと思う。マネージメント脳の人たちの発想を知って提案することが必要ということなのだ。
<以下印象に残った言葉>
・左脳タイプは確認の強さが特徴。右脳タイプはそれほど強い確信を持てない
・起業家は例外なく右脳タイプ、長期的な経営者としては優秀ではない
・カテゴリーを支配することがマーケティングの最大の目的だ
・マネジメントはよりよい商品を効率的に、より安いコストで作ろうとする
・マネジメントはよりよい商品を求める。マーケティングは他とは違う商品を求める。
・左脳で考ええるマネジメントは成長を第一目標とする
・左脳タイプの経営者は即断即決を得意とし、右脳タイプのマーケターは急がない
・マネジメントは全てを詰め込もうとする。マーケティングは一語で表現しようとする
・消費者が買うのは位置づけのはっきりした商品だ・ブランドを築くためには釘とハンマーが必要(言葉/視覚イメージ)
・マネジメントはブランドをひとつにしようとする
・既存のブランド名では新しいカテゴリーは創出できない
・ダブルブランドは新しいブランド名を覆い隠す(例:ソニーブラビア)
・マネジメントは永遠の成長を目指し、マーケティングは成熟に備える。それは、マネジメントが短期志向だからだ。
・マネジメントは顧客を一生手放すまいとする(だからブランド拡張に走る)
以上、気になるところは、枚挙のいとまがない。
最近になく刺激的な本である。

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