2010年3月9日火曜日

暴走老人

単行本で読んだとき、かなり前だと思っていたが、まだ2,3年のことらしいが、その時の印象は「暴走老人」という言葉を深刻には受け止めずに、面白い話だと受け止めたにすぎなかった。
・高齢化社会は穏やかというのは幻影
・老人は気長で他人に寛容は固定観念
・歳をとるということは精神的に成熟すること
・いい歳をした危ない老人が増えている
・常識のタガがはずれてどなり散らす
・突然キレて暴力をふるう老人の患者
・トラブルの多くは「待つこと」から
・自暴自棄の犯罪
・かまってもらいたいという気持ち(でも、フレンドリーにはできない)
・日本の犯罪の高齢化は世界でも突出している(なぜか?)
・初犯の高齢者の特徴は、「頑固、偏狭、自尊心、プライド」
ドトールに長時間いる老人。大型ショッピングセンターのベンチ、図書館。
頑な、依怙地、頑固。
困った時代になったのかもしれない。
戦中・戦後すぐの時代を生きた70代とSNS・携帯世代が同居する日本とは、もはや単一民族ではなく時空間を超えた多民族国家になっているのではないか。そして、世の中全体の流れは、後者を標準として世の中が構成されてきているだけに、老人の疎外感は著しいかもしれない。
しかし、「暴走」の原因は、ある種の老人特有の「病気」あるいは「老化」が原因となっているのではないだろうか?この本ではそういう記述はなかった。もう少しそういったあたりを研究してみたい。

0 件のコメント: